2013年12月2日月曜日

廃墟からの脱出をめざして。

廃墟からの脱出をめざして。

心の王国という言葉がある。心の王国とは、いったいなんだろうか。

自らの心を静かに考えると、廃墟というイメージが湧いてくる。
それは、心の建設を誰もしなさいとも言わなかったし、誰も、それをしているようには見えなかった。
野放しの荒野でもある。
実態が掴めない闇でもある。

真我、善我という言葉がある。人間の中に潜む、本当に自分。
愛という言葉がある。人間の中に潜む崇高な感覚。

人間が、そのようなものが内在している、と、同時に、様々な感覚、感情、思考が共存していて
それらを、自由に分別することができない。気まぐれで、そう思ったりするだけのもの。
それらは、煩悩というべきものなのか。

心は、深海に沈んだ船のようでもある。
海に沈んだ船のように、たくさんの魚が住処にする。
現在の心をさぐると、この沈没船のようなものなのかしれない。
真我、善我は、船長室に閉じ込められていて、だれも、救出する術をしらない。
魚達は、せっせと船の周りであそんでいて、何かの反応があると、すばやく隠れたり、餌をとったりして
生活している。
その存在は、わかっているが、決して手の届かない。コントロールできないそんなもののようなもの

その実態とみると、廃墟のようでもあるが、生活空間が存在しており、なんらかの生活をしている。


また、真我、善我が社長をする会社のようでもある。
人間は、なにもできない赤ちゃんから、人間を始めなければならない。けれども、いきなり、一人の人間の
社長として、人生を始める。
しかし、社長はなにもできず、言葉もしゃべれない赤ちゃんのため、社員がまず、活動を開始する。
食べること、危険を知らせること。排泄すること。から、なんでもかんでも、動き出さなければならない。
しかし、自我が成長して、自らの人生を考えころになれば、その主導権を、自我にもどすべきなんでしょう。
それが、思春期というべき時なんでしょうね。
しかし、いままで、いろいろ独自ルール、独自決済を行ってきた(そのため、たくさんのトラブルや問題を
興してきたはずだが)ため、すなおに、社長(真我、善我)に権限を渡そうとはしない。
むしろ、社長をまるめこんで、世界はこんなもの、社会はこんなもの、人間はこんなものと、しっかり
まるめこんで、真我、善我に生きるのを、ひたすら、ひきとめて、まあまあ、私達がうまくやりますので、
そのまま、お眠りください。

廃墟のイメージは、社長(真我、善我)と社員(煩悩)の構図の中に現れる。
心(真我、善我)についてだれも、その実在に言及しないため、じつは、ほったらかしで、荒れ放題である。
小さなころを、煩悩とて、さほど、暴れはしないが、人生を生きていく上で、確信的な出来事に出会うと、
それを背景に強烈なパワーをもつようになる。

俺はできる。
金がないのは、耐えられない.
こんなみじめなことは、2度味わいたくない。
女は結婚しなければ、幸せにはならないのよ。
一流企業に勤めなければ.
一番にならなくては。
出る杭は、打たれるぞ。
僕にはできない。
そんな面倒なことしても、成功するわけがない。
私が我慢すれば、すべては、うまくいく。
騙される方が悪い.
そうか、こうすれば、うまくいく。
人を騙しても大丈夫。
あの宗教は許せない。
人のじゃまばかりしやがって。
こんな不幸になったのは、あいつのせいだ。

それらは、廃墟の中にたつ、煩悩の住処だ。
それは、膨大な力をもって、

人の腹を煮えたぎらせ
欲望に身を焦がし
絶望の淵に人をおいやる。


また、小さな幸せにしがみついて、決して、他のために何かをしない というのもいる。

真我が目を覚まし、自らの王国を建設するときは来るのだろうか.

しかし、この真我にいたる道はあるのだろうか。

荒馬に乗り、天体観測をするようなものである。
嵐の波間で、星を探し当て、その角度を測ろうとするようなものである。

まずは、荒馬を静めることである。
まずは、嵐が去るのを待つべきである。

いや、その前に、揺れ動いている現実に気づくべきである。

廃墟からの脱出をめざして。
有能な社員達(煩悩)の実態を見極めるべきである。
本当に有能なのか、検証することである。
そして、真我の元に再結集すべきなのである。

               (by kimito 1/18/2004 センター試験によせて)

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