2013年11月29日金曜日

ICUのかかげる明日とは。


明日の大学 ICU
戦後の焼け野原の中から、武蔵野に一つの奇蹟が生まれ、
大きな明日が掲げられた。

新しい日本と新しい世界の建設

戦争の焼け野原から、日本は見事に復興し、この小さな国ながら、世界第2の経済力をもつまでに
なった。今は人口と国土の広い中国に抜かれて第3位になってしまったが、それでも、とんでもない
経済力を持つことになった。

国土も小さく、資源のないこの日本が発展てきた唯一の資源は、人間だった。
ほんの数十年前までは、世界中の国々は、富を生み出す植民地を求めて世界に航海し
ほんの数十年前までは、世界中の国々は、富を生み出す奴隷を求めて世界に航海し
ほんの数十年前までは、世界中の国々は、富を求めて、世界中の土地を掘り起し、石油、鉄、金 を探し回った。

戦争による大きな傷跡
原爆による大きな被害
GHQによる7年半にわたる占領

日本ができることは限られていた。
経済は破綻し、戦後、多くの餓死者をだしながら、

戦後の復興を、支えた。
確かに1ドル360円は、日本にとって、ラッキーだったに違いない。
どんでもない、優遇政策であった。

日本にあったもの それは、米100俵を、教育使うことができたから。
富を生み出すものは、なんであったのか。
それは、人間の力であった。(それは、現在の中国でも同じだが。)
人間の力を集約する力があった。

地方からたくさんの金の卵が、本当に孵り、たくさんの企業戦士に生まれ変わっていった。

その中でICUはなにを、明日として何を掲げたのだろうか。

戦争に突き進もうとする時代にあって、戦争を拒否した少数の人たち
人間の尊厳と自由を守る人間を、ICUは育てていく。

それが、リベラルアーツ教育 自由人、教養人の創出だ。

政治や経済、思想を離れ
多くの既成概念やしがらみから離れ、新しい自由人を生み出す

その既成概念やしがらみをそぎ落とす、”ナイフ”の力となったのが、
おそらく、キリスト教という概念の導入だった。

当時、未知なる不思議な概念は、日本の伝統や小中学校の教育の中で出会うこともない未知なる概念であったからこそ、
その”ナイフ”の切れ味も良かったかもしれない。

しかし、少し前までは、世界第2の経済力を 1億の民で分け合うことも可能だったが、
経済は疲弊し、
大人になって、一生涯旅行に行くこともなく、車を所有することもない、家を持つこともなく、10万円の現金を財布に入れる機会もなく、

日々の労働に明け暮れる 多くの若者を日本は、救済することもできなくなってしまった。
彼らにとって、盆や正月こそ、恐怖の月だ。
ギリギリの日銭で生きる彼らにとって、労働日数の減少は、収入の減少に直結する。
収入に余裕があれば、休暇の多さは、楽しみに違いないが、彼らには、恐怖なのだ。

奴隷でも、最低の衣食住は保障されていたかもしれないが、
現在のフリーターたちには、なんの保障もない。
携帯電話を命綱に、ただただ日々を生きている。

一生涯 旅行に行くこともなく
一生涯 車を所有することもなく
一生涯 定住する住所を持つこともなく
一生涯 選挙権も与えられず(住所がないので)

ICUが掲げる明日はなんだったのか?
日本が掲げる明日はなんだったのか?

政治の充実か
経済の充実か

なにか、明日から希望を奪い去ったのか。
1億と人間に、どのような希望やエネルギーを与えるのか
60億の人間にどのような未来を指し示すのか

様々な圧迫が差し迫り
東日本大震災のような 最後の審判が日本に襲い
地球の大きな地殻宇変動によって、東海、東南海に巨大地震と大津波の発生に怯え

原子炉から噴き出した大量の核のゴミは、日本を覆い
海に広がり
見えない恐怖にただただ、怯え
何をどのように対応したらよいのかさえ、示されず
時は徒に過ぎていく。

ICUの掲げる明日は、神と人に奉仕する。
奉仕する神は、どこにいるかもわからす
奉仕する人は、誤解の渦に巻き込まれる

かれらにのみ、神の御加護があって、世界の地獄は、彼らのせいか?
それこそ、地獄の考え方かもしれない。

明日に何を掲げるだろう。
明日、多くの被災者が元気に生きていくために必要なものは、
明日、60億の人間が平和に生きていくために必要なものは。

しかし、人智の浅はかさに、悩まされ
自然の災害、猛威は、情け容赦なく。

この世は、天国ではないのだよ。
ICUは理想を持った大学だが、理想の大学ではないんだよ。

明日、ICUが掲げる明日。
静けさと笑顔を失わない何かを、掲げることはできるだろうか。
たくさんの苦難と残酷さにも、出会うかもしれない人生に。

イエス様も、ジャンヌダルクも、ペテロさえも、突き進めば
悲しい結末になると知りつつも
突き進まざるを得ない人生
高貴な目標を掲げれば掲げるほど、
苦難が幾何級数的に増加する人生

明日の目標をどうすべきであろうか。
しかし、生きるとはそうゆうことでもある。
結末がどうであろうと、行くべき道があれば、行くしかない。

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